授業研究

kanoyu2004-11-21

■シェアワーク(グループワークラ−ンニング)
 〜シェアワークで幸せに〜

1.グループワーク
(1)グループの編成
  ① 機械的に4名で1チーム構成(3or5も可能)
  ② 毎回構成メンバーを変える

21世紀の高校 生きる力はITで!―情報教育・ポートフォリオ・進路 (未来教育シリーズ)

21世紀の高校 生きる力はITで!―情報教育・ポートフォリオ・進路 (未来教育シリーズ)

自分発見ポートフォリオ解説書―未来への可能性をひらく! (意志ある学び未来教育)

◆ 積極的な異文化理解へ

■「国際理解来し方行く末」(5)


                高木 洋子(JEARN日本代表)
                NPO法人グローバルプロジェクト推進機構
               yoko@jearn.jp


◆ 積極的な異文化理解へ
  ―iEARNとの出会い―


昨年、iEARN国際会議が兵庫県淡路夢舞台で開催された開会式でiEARNの歴史が映
像で流されました。1988年、アメリカと旧ソ連の雪解けにモスクワとニュー
ヨークの高校生たちが、当時としてはまだ珍しいテレビ電話で交流をしました
。。。とのナレーションに続き、大会副委員長の納谷さんが、ニューヨークやモ
スクワの関係者にあたって苦労して手にいれた当時の新聞報道写真がスクリーン
に映し出されました。この写真に映っていたテレビ電話機器は、ルマフォンと呼
ばれる通常のアナログ回線を使った白黒静止画像送受信の電話機でした。そして、
このルマフォンが、私とiEARNを結ぶ糸になったのです。

1985年以来、ハワイ州教育委員会ハワイ大学で共同研究・創立されたNPO
レクラスインタナショナルの日本窓口として、このルマフォンを使って海外の教
室とテレビ会議でつなぎ、小・中・高等学校の国際交流活動を続けていました。
ハワイ州だけでなく、ニュージーランドやオ―ストラリアへもルマフォンを持ち
込み実績を伸ばしていましたが、段々と欲が出てくるもので、もっと多くの国々
とのテレクラスを望むようになりルマフォンのある国や学校を探していた頃です。

1996年ハワイ本部との会話の中で、ある情報を手に入れました。数年前にテ
レクラスインターナショナルからルマフォン300台を購入した教育団体がある
と。300台! すごい!というわけで情報を集めると、コンタクトパーソンは
ニューヨークのエドという人、電話番号は○○○です。たまたま、ニューヨーク
へ行く予定でしたので、エドさんへ電話をかけました。自分がどういう教育団体
へ電話をかけているのか、その名前すらはっきり分からない状態でしたが、結果
は、彼の調整がつかずこの時は会えませんでした。

その数日後、サンフランシスコの友人宅から帰国を前に、もう一度、エドさんに
電話をしました。肝心のルマフォン情報は、それらは既に殆どの台数が多くの国
に配布され、そのリストもないというものでした。エー!と絶句する私にエド
んは、一つ方法がある。それはまもなく開催される会議で、ルマフォンを持って
いる学校に手を挙げてもらい、リストを作ろう。会議って? ハンガリーのブタ
ペストで7月の始めから1週間ある会議だけど来ませんか。だれが行ってもいい
のですか? 日本からはまだ参加した人がいないから、是非、来てください。バ
タバタバタと決めて飛び込んだ先が、世界規模の教育ネットワークiEARN(アイ
アーン:http://www.iearn.org )でした。1996年7月のことです。

 次に、初めて参加したiEARN国際会議リポートの一部を紹介します。

* *************

ちょうどアトランタ・オリンピック開催2週間前で、私にとって初めてのヨーロ
ッパでした。真夜中に着いたブダペストの空港で、確か迎えがくるという話であ
ったのに、どうなっているのやら。。。なんだかYOKOという放送があったような
。。。でも定かではなく、そのうち一度出たバスが、また戻ってきてドライバー
があちこちと人を探しています。目が合って、やっと拾われて会場へ向かうバス
の中。やれやれでした。

翌朝、ハンガリーの首都、ブタペストで開催された1996 iEARN Third Annual
International Conference 開会式で、世界各地から集まった小・中・高等学校
の先生たちとともに自分の国名が呼ばれるのを待っていました。この参加を決め
たのが2週間前で、ビザがやっと間に合い、しかも前夜到着が遅かった私はかな
り緊張していました。やがてイスラエルに続いてジャパンが呼ばれると、司会は
私の名前を呼びながら会場内を探すので、立ち上がり手を振りました。日本から
の初参加者に対して会場の拍手は大きく、昨夜からの心細さも消えて周りの暖か
さに包まれる一瞬でした。

それから1週間にわたって、過去一年間に取り組まれた50件のプロジェクトのワ
ークショップが5つの会場に分かれて行われました。最終日は、20件の新プロジ
ェクトが様々な国の様々な先生たちから提示され、提案者を中心に活発な討論で
具体的な進め方が決めらます。プロジェクト参加校の先生や各国iEARNセンター
代表者が、インターネットやe-mailによる打ち合わせに加えて、こうして個人的
に知り合うことが、その後のプロジェクトにかける熱意や責任という点で必要で
あることが納得させられます。各々の国や学校の現状によって多くの意見が出さ
れ、提案者の原案に肉がつき血が通い出す、実に面白い過程です。

プロジェクト報告の一つにテデイベアプロジェクトがありました。オーストラリ
アのボブ先生が長靴の片足をエイ!と椅子に乗せて、小さなテデイベアを両手に
目を細めて話す様子は、それだけでカッコいい絵になりました。

会期の中ごろ特別に、当地と大阪をルマフォンで結ぶことになりました。電話回
線事情の悪いハンガリーへの日本からの国際電話はかかりにくく、テレクラス大
阪の倉本先生の苦労は大変でしたが、結局、ハンガリー側からかけることにしま
した。外線が入ったファックス機を探しだして、見知らぬ事務所で英語の通じな
い女性と交渉するややこしさはまた格別で、やっと繋がった大阪とハンガリー
歓声があがりました。

教育環境も、生活風習・文化・個性も異なった教師が三々五々集まって、額を寄
せ合い討議している様子は地球学校職員室の雰囲気に似ています。その熱気は関
わっているプロジェクトをいかに大事に、工夫を重ねて進めているかの証のよう
に見えます。しかし、その年の会議出席一覧表39カ国200名を見ても、アジ
アの国々からの参加は私を含め僅か5名で、東洋の風をiEARNへ吹き込むプロジェ
クトはありませんでした。

この毎年1週間の会議で、教師たちは新しい情報と他国の教師との交流の中で自
信をつけ、またそれぞれの国へ帰っていきます。ドイツとポーランドの女性教師
が互いに教育現場の悩みを打ち明け合っている様子には、情報・知識・技術の共
有だけでなく、信頼しあう教師同士のiEARNスピリットを垣間見るようでした。
私は、この集まりの中に日本の教師たちが交わるには、どうすればいいのだろう、
iEARN Japanができないだろうかと熱くなって考え込みながら、帰国の途につき
ました。

今、手元に会期中、胸につけていたネームカードがあります。Yoko Takagi、
Teleclass International Japan, 1996iEARN International Conference。
青い単純な線に囲まれた古いネームカードであるが捨てられない記念のカードで
す。この会議から全てが始まったような気がするのです。

不思議なことに、会場やブダペストの街の記憶は一切消えています。その代わり
にiEARNの教師たちとの初めての出会いが、鮮やかな記憶として残っています。
こんな世界があった、知らなかったのは私の方でした。

* ************

こうして踏み出したiEARNの世界は、2000年第7回北京会議において、日本から15
名を超える参加者を得ました。この参加者は帰国後もそれぞれの立場でiEARNの
普及に深く関わり、今のJEARN誕生のキーパーソンとなり、今も活動の中心的な
存在です。
 
iEARNがこのように人を引き付ける力は何でしょうか。歴史も文化も生活も気候
も言葉も政治も宗教も、そして教育もIC環境も、全く違う国々の教師たちが心を
合わせて取り組んでいる事実。しかも家族のような思いやりを互いに寄せながら
プロジェクトを進めている事実。それは、そこに集まった教師たちの子どもを見
つめる目線が同じだからだと思います。私たちの未来を、人間の未来を、地球の
未来を、この子どもたちに託す、この事実が見える教師たちだから現実の厳しい
政治的、宗教的紛争に確かと向き合いながらも、iEARNの羽をつけて集うのでし
ょう。  
  
あのサンフランシスコの友人宅からニューヨークへかけた一本の電話。その夜、
私は、友人に電話を使う理由を説明し了解を得、金額欄を空欄にした小切手を渡
し、かなり緊張して電話をかけ、300台のルマフォンの行方を真剣に聞こうとし
ていました。この積極的にしかけた一本の長距離電話は、私たちをiEARNへつな
ぎ、現在111カ国とも言う世界の教師や教育者のヒューマンなネットワークに
つなぐ糸口となったのです。

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 日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第1123号

【連載】


■「国際理解来し方行く末」(4)


                NPO法人グローバルプロジェクト推進機構
               高木 洋子(JEARN日本代表)
               yoko@jearn.jp


◆ ―積極的な異文化理解へ―


教育の場にあるインターネット環境が、世界と交わるインターネットにならず、
いつまでも日本イントラネットである現状に、多少いらいらしながら、暫く異
文化理解について書いてみようと思います。
「平和を愛する」。。。よく耳にする言葉です。ここで尋ねたいことがありま
す。平和は、どこにあるのですか。どんな様子をいうのですか。いい子にして
待っていればやってくるのですか。どこに「平和を愛する」方法が書いてある
のですか。教えてください。65年近く生きてきた私の経験は、次のような答を
出してきました。
平和は探してもありません、あなたが作る場所にあります。平和の様子は知り
ません、あなたが描く夢の中にあります。平和は来ません、あなたが歩かなけ
れば。平和のレシピはありません、あなたが書かなければ。平和は教えられま
せん、あなたが体験しなければ。
「愛する」という言葉もよく使われます。「LOVE」です。好きな人、身近
なあなたを愛してくれる人を愛するのは自然な行為です。動物もそうしていま
す。仲間同士では意識なくできます。違う人は外せばいいのです。グループ内
は居心地よく平和です。衝突を避け異質物を受け入れず「見ません・聞きませ
ん・知りません」グループです。
しかし、この「愛する」は、愛されるから愛する・好きだから愛するという一
見、自然な行為とは別に、異なるもの・受け入れ難いものに対しても積極的な
動詞的仕事をします。それで、見えない平和が形になるのですね。
異文化理解も、この積極的な「愛する」行動と無関係ではないようです。異文
化理解は、衝突を避けずに、向かい合いながら対話の中で育まれます。自分だ
けがいい居心地の良さからは生まれません。
今、世界的なグローバル教育への歩みの中で、相手のありのままを受け入れ異
なることを理解するためには、積極的に「相手や自分を知る」必要があります。
「平和を愛する」とは、曖昧な平和を待つのではなくて、互いに知り合おうと
する積極的な行動と、衝突を回避せずにじっくりと取り組む勇気によって生ま
れる異文化理解と信頼が、平和の内容となり、その仕事は「愛する」という動
詞でなされると言えます。互いに知り合おうとする積極的な行動について、私
自身の異文化理解の体験を話します。 1
7-18年前の国際交流学習や国際協働学習の支援活動を始める以前のことです。
ハワイ教育省の依頼で、数校のハワイ公立高等学校日本語クラスで教えたこと
がありました。
そんなある日、誘われて遠隔地教育についての講演を聴きに行きました。講演
者は、シカゴ大学から招聘されたGeneba Gay教授というブラックレディでした。
英語が充分に理解できない私ですが最前列で、2時間の間、彼女の魔法にかか
ったように身動ぎもせず座っていました。
当時の私は、恥ずかしいことにブラックパーソンと言えば、アフリカで援助を
待っているテレビ番組での映像にある貧しい男女、子どもたちだったのです。
ところが目の前に見る長身のブラックレディは、知性に充ち、迸るように語り、
その情熱は会場の教師たちを圧倒していました。こんなブラックレディがいる! 
驚きでした。
コーヒーブレイクで外のベンチに腰掛けているGenebaを見て、どうしても話か
けたくなった私は、友人に助けを求め、友人は彼女に「Yokoが話したいと言っ
ている」と繋いでくれました。 
Genebaは、ベンチの端へ身体を移し私の場所を作ると、躊躇する私に笑顔で
“Please sit down”と誘ってくれました。 ところが念願の彼女の傍に座って
も、どうしていいか分からないのです。初めてのブラックパーソン。テレビ番
組でしか見たことがない黒い女性の隣に今、自分がいる。まじかに見る黒い皮
膚って本当はどうなの? 
恥ずかしさと好奇心が入り混じって、出た最初の言葉が”May I touch you?”
触ってもいいですか?と唐突な質問でした。大急ぎで、貴女が私にとって初め
て出会った黒人の女性であること、すばらしい女性だと思っていることを言い
添えました。Genebaは一瞬のうちに全てを理解したように、身体をこちらへ向
けて”You can touch anywhere”と言ったのです。
最初に彼女の黒い長い髪に触れました。Genebaも私の髪に触り、ついで互いに
頬に触れ黒い瞳を見つめました。歯の白さが際立っています。彼女の手の平を
広げて生命線を私の指で辿りました。そこに見られる線は、手の平の色よりか
すかに白く下方に伸びています。それから二人は互いの手の平を合せて、子ど
ものように笑ったのです。
気の毒なアフリカの黒人という貧弱なイメージは吹っ飛び、ブラックレディは
高い教養とエネルギーに充ちた魅力ある女性として、生き生きと描き変えられ
ました。この出会いが恐らく、先入観と偏見への疑いを、人に対して個人とし
て出会う礼儀を、その言葉・表現が稚拙でも信頼が信頼を生む自然な原則を、
直感的に身につけることになった最初ではなかったかと思います。

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 「平和は、どこにあるのですか。」の問いかけは「あなたは今どこにいま
すか」と問われたようです。また、次の言葉は「平和は探してもありません、
あなたが作る場所にあります。平和の様子は知りません、あなたが描く夢の
中にあります。平和は来ません、あなたが歩かなければ。平和のレシピはあ
りません、あなたが書かなければ。平和は教えられません、あなたが体験し
なければ。」は詩的で魂に届く。「二人は互いの手の平を合せて、子どもの
ように笑ったのです。」、なんという出会いでしょう? これが初めての人
との「出会い」です。感動的な出会い。できるんですねこのような出会い方
が。視覚的かつ聴覚的な表現。背筋をふるわす感動を覚えます。身体が天を
めざすかのようです。
 「平和」も「異文化理解」も知識や理解だけでは意味がない。積極的に求
め、自らが作り出し継続することでそれは可能となる。
 28日〜29日、一泊二日の宿泊学習に出かけます。28日の作品は29
日の夜に併せて発行いたします。ご了承ください。
 http://www.town.kawanabe.kagoshima.jp/kankou/kankou0201-top.html
 ・鹿児島県川辺町岩屋キャンプ場

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 日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第1122号

【連載】


■「るるくで行こう」(15)平野智之  

                   平野 智之(大阪府立松原高等学校)
                   hirara@aqua.plala.or.jp

◆ エンパワーされた大人たち


終了後、「めいと」たちは、劇の進行で少し失敗があった事や“「サイレントエ
イズ」についてどう考えていますか”という質問に困惑したことなど、お菓子を
食べながら、思い思いに話し合っていた。

呼び込みについては、何人か来てくれたから少し満足という程度の感想であった。
見送ってくれた内野先生や「吉永小百合」さんに手を振りながら、
「広島大の人っていい人多いな」
「でも、何で吉永小百合なん。おもしろいわ」
と、出前授業で最も楽しみである「出会い」を実感していた。

2、3日して内野先生は平野に感想を送った。

“「るるくめいと」の皆さんには,もっともっと活躍してほしいものです。それ
は,エイズ予防啓発の面に限らず,「めいと」に触れると元気をもらいますもの
ね。「めいと」が主体的に行動しているのを見ると,こちらまで頑張ろう!とい
う気になりますね。

僕は,練習を拝見しているときからメロメロで,実際の講座の時にうまく司会進
行できるか心配していました。平野先生のお話を聴いてから,少し我を取り戻し
ました。私に限らず,スタッフ一同感激しました。私たちが一番皆様に癒された
気がします。”

そこには次のようなセミナーに参加された方の感想も添えられていた。

「高校生がエイズHIVについてどんな活動をしているのか興味がありました。
とても感動しました。自らが興味をもった事を自分のできる事を通して行動に移
していくことのすばらしさを感じました。今回の講座でメンバーの皆さんが話さ
れた『いっぱい道がある』という言葉が印象的でした。この活動を通し,自分の
夢に向かって自分なりの道を歩んでいく大事さを感じておられる事が伝わってき
ました。人としての生き方をこれからもめざして下さい。」

広島大学からは後日、学長名の「感謝状」が参加したるるくめいと一人一人に贈
られた。

 ●「人権情報ネットワークふらっと」に載されたるるくの活動記事です。
  http://www.jinken.ne.jp/child/ruruku/

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【連載】

【ご案内】

梶原末廣@インターネット編集長です。
2回目のワークショップを開催いたします。大人の宿泊学習です。
あなたも身体と心を解放してみませんか。
メニューは「詩&美味しいワイン&パエリア&鍋? 」
キャンピングのご希望もOKです。

  kanoyu@po.synapse.ne.jp
 090-1346-3090(Tel)

★☆「第2回なびか農園 ワインを傾けながら星を観、詩を語る会」開催☆★
   〜大人の宿泊学習〜

 日時:11月13日(土)19:00〜14日(日)朝
 場所:「ふくろうのパン(なびか農園)」電話:0993(56)6556

http://www.geocities.jp/kanoyu/index.html
 http://www.geocities.jp/kanoyu/nabika/index.html

(問い合わせ)〒897-0201 鹿児島県川辺郡川辺町神殿4543-4
       並河真知子さんへ(nabika@beige.plala.or.jp)

 内容:詩の朗読・創作&星の観測とワインの夕餉ワークショップ
     〜知的障碍者と共に〜

 定員:15名
 参加費:3000円(夕食及び材料費)
 携行品:好きな詩集(絵本)&筆記具&シュラフなどの夜具&洗面用具
 〆切日:11月7日(日)
 ・なびか農園(手作りパンがおいしい)という居心地のよい場所で詩の
  朗読と創作、そして夕食はパエリアとワインさらに満天の星空の下、
  語り明かしましょう。
http://www.kts-tv.co.jp/namaiki/oa/2004-oa/04-0124oa/003.html#008

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===編集日記===

 皆様に支えられて「日刊・中高MM」第1122号の発行です。

 なんとも元気な高校生たち「るるくめいと」である。「若さ」はかけがえの
ないものであり、それは直中にあるときは気づかない。よくできている、人の
世は。抑制というか均衡バランス感覚である。弱々しくて自己主張に乏しい子
どもたちが圧倒的な中に「るるくめいと」は直向きで健気で行動力に富みかつ
頼もしい存在である。

                                                                                                                                          • -

 改めて「本の紹介」をします。
るるくで行こう!―新たな学び(ピア・エデュケーション)のスタイルで性と生を考える〜新たな学びのスタイルで性と生を考える
ピア・エデュケーション〜
横田恵子 / 平野智之 / 菊地栄治 編著 学事出版 1,800円+消費税

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 ☆★『鈴木敏恵の未来教育インフォメーション』第372号☆★

■提案:未来教育<地震・防災>教育をはじめよう!
                
 災害お見舞い申し上げます。
 台風や地震が続きます。
 地震、横浜でも大きな揺れをかんじました。
 胸が苦しいせつないニュースが続きます。 
 どうぞぜひ防災教育をと願います。

                 

21世紀の高校 生きる力はITで!―情報教育・ポートフォリオ・進路 (未来教育シリーズ)

21世紀の高校 生きる力はITで!―情報教育・ポートフォリオ・進路 (未来教育シリーズ)

鈴木敏恵 
                 s-toshie@ca2.so-net.ne.jp

◆与えられた学びから、意志ある学びへ...

 未来教育<地震・防災>教育をはじめましょう。
 未来教育とは「意志ある学び」です。

 地震などの災害時に生きる力、
 子どもたちが、生き延びることが出来るには「意志」がいる。
 グラッときた、その時。危ないその場に
 先生や親や守ってくれる大人がこどものそばにいるとは限らないのです。

 その瞬間、その後、しばらくへこたれそうになっても
 なんとか自分の頭で考えて、行動出来る力を。

 未来教育/防災プロジェクト学習とは子どもたち自身が
 テーマとゴールを明確にし、知恵と情報とあわせ向かうもの
 テーマとゴールの例を以下に紹介します。

  -----★ 防災プロジェクトの「テーマとゴール」例 ★-------

  ○テーマ(願い):地震がきてもみんなが助かってほしい
   
  ○ゴール(目標):自分たちで「防災ハンドブック」をつくる!
   
  ---------------------------------------------------------

 目指すゴールは、「地震知恵集をつくる!」というのでも
 いいし、「防災ガイドブックをつくる!」でもいいでしょう。
 これらをつくるためにはインターネットで調べるだけではダメです。
 「調べ学習」「体験学習」に終える総合的な学習の次へ行きましょう。


◆「体験」と「情報」を活かす未来教育

 自分たちの生活や地域に密着した確かな情報を手に入れること
 自分たちで実際に体験してみることが不可欠です。

 【現実社会】【自分自身】【根拠ある情報】と対座する。
 【体験/実際にやってみる】【知恵や工夫】【具体的提案】を行う。
 【課題発見力】【見極める目】【他者と考えを交わし知を生む力】
  を身につける。

 この学習は非常に子どもたちが意欲をもち熱心に向かいます。
 なぜなら価値や意義を感じ、目的と目標が明確だからです。
 「何のために何をやり遂げたいのか」
 ・・・という意志と意識が彼らにあるからです。

    ★    ★    ★ 

 学校や役場が、与えてくれる「防災ハンドブック」より
 子どもたちが自分でつくった「防災ハンドブック」がより力になる

    与えられた学びから、意志ある学びへ.....
    それが「21世紀の教育」と私は確信しています。

   http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
     
    ・   ・   ・   ・   ・  
 

◆自助力・自主性を子どもたちへ

 地震の報道。テレビでも「自助、共助、公助」と専門家が
 訴えています。そうです、まずは「自助力」を。ふだん先生方が
 子どもたちへ望んでいる「自主性」と一致するところも大です。
 自分を自分で助けることができれば、
 その自分が誰かを助けることが出来ます。
 
 いま岐阜市立華陽小学校の6年生たちが
 「未来教育/防災プロジェクト学習」をしています。
 先日岐阜市地震で揺れました。ふだんあまり地震のない地です。
 子どもたちは、びっくりしました。「家に妹と二人でこわかった」と
 実感して言った子。親とビデオショップで棚からビデオが落ちるのを
 怖い気持ちで立ちすくみ見ていた子。



◆塾やお稽古に通うとき、一人でいる子どもたち

 私、鈴木敏恵は横浜に住んでいます。横浜はビルも乱立しています。
 このごろ特に「夕方」や「夜」にゆれを感じます。

 「夕方」や「夜」町には子どもたちが塾へ行き帰りの時間です。
 そのとき親や先生がそばにいるわけではありません。
 塾はどんな所にあるでしょう。その町はどんな様子でしょう。
 そのとき子どもたちはどこにどういるでしょう。

     ・雑居ビルの細い階段で立ちすくむ子
     ・ビルの看板の真下や放置自転車のそばの子
     ・自動販売機やガラス窓のそばにいる子

子どもたちがもし、「未来教育/防災プロジェクト学習」などを経験していれ
ば、ささやかでも違うのではおもいます。防災を自分ごととして学ぶとき、
家庭や地域へ広がることともなります。それは学校で実際にどうスタートし
たらいいのか? 「鈴木敏恵の未来教育ライブ」では方法や手段がつかめま
す。未来教育ライブスケジュールをご覧ください。
===============================================
   【10/26 岐阜市
   【10/27 岐阜県関市】
   【11/06 長崎県諫早市
   【11/09 宮城県石巻市
   【11/12 横浜市
   【11/19 岐阜市
   【11/20 愛知県小牧市
   【11/24 横浜市
   【11/26 神奈川県座間市
   【11/27 神奈川県平塚市
===============================================

 未来教育ライブ詳細情報
         ↓
http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/koen.html

(関市と石巻市小牧市は「その道の達人派遣事業」で伺います。第二段の申
し込みがあるようです。)
http://www.japse.or.jp/tatsujin/intoro/index.html

http://www.japse.or.jp/tatsujin/list/index.html



━━【防災教育推進への提案1】━━━━━━━━━━━━━━━━
                 「昼休み」や「授業」の時間に
                  子どもたちへ見せる

                                                                                                                          •  

 
 どうぞ、子どもたちへ防災HPを見せてあげてください。
      できるだけ早く!
         ↓
   ┌-----------------------------------------┐
    「動画」で子どもたちにも理解しやすい防災

    http://www.e-college.fdma.go.jp/top.html

     ◎ 大地震を3日間生き延びる!
     ◎ 「災害応急対応コース」等
   「防災・危機管理」消防科学総合センター
   └-----------------------------------------┘

「朝の時間」でも、「給食の時」でも、いいとおもいます。
体育館にみんな集めて見てもいいし、教室でもいいとおもます。
5分もないコンテンツなので見せやすいです。

PCとビデオプロジェクターをつなげて、なるべく大きな画面で、子ども
たちへ、極力早い時期に見せてあげてください。地震や避難について、黒
板を背に先生が話すことも大切な場面ですが、ビデオプロジェクターを活
かし、ビジュアル、動画は効果が一層違います。インターネット活用授業
としてもいいでしょう。なにより「動画」ですから、子どもたちにも
理解しやすいです。



━━【防災教育推進への提案2】━━━━━━━━━━━━━━━━
                  コピーして配布
                  校長先生や教職員みなさんへ

                                                                                                                            • -

プリントアウトしてどうぞ「職員会議」などで配布してください。
    裏表をどうぞプリントしてください。
         ↓
内閣府防災担当企画官と鈴木敏恵(中央防災会議
 専門委員H15)との対談
http://www.djn.co.jp/mirai/m_news/pdf/mirai01.pdf



━━【防災教育推進への提案3】━━━━━━━━━━━━━━━━
                  「総合的な学習の時間」等で
                   スタートする

                                                                                                                            • -

<未来教育--防災プロジェクト学習>をはじめよう!

子どもたちひとりひとりに「考える力」や「防災スキル」「自助力」
「行動力」などが身につく<未来教育--防災プロジェクト学習>を総合的
な学習の時間などで、スタートされることを心から、心から提案します。

◆<未来教育--防災プロジェクト学習>の手順/写真で説明
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=71winter&ac3=2717&Pa
ge=hpd_view

◆<未来教育--防災プロジェクト学習>の手順/図と説明
http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=71winter&ac3=2716&Pa
ge=hpd_view

◆『未来教育実践モデル/防災プロジェクト学習』の本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487384116X/qid=1064147614/sr=1-5/re
f=sr_1_2_5/250-7907916-0338664

◆<未来教育--防災プロジェクト学習>の内容
http://www.toshie-suzuki.net/bousai/index.htm


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         鈴木敏恵プロフィール
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21世紀の教育を提唱、実践する第一人者。一級建築士
「宇宙利用推進委員会」文部科学省・中央防災会議「防災に関する人
材の育成・活用専門調査会委員」内閣府など公職歴任。島根県立看護
短期大学客員教授
http://www02.so-net.ne.jp/~s-toshie/
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---編集日記---
 時期、その人が欲する時、学びの時。「 未来教育<地震・防災>教育
をはじめよう!」は単なるスローガンではない。多くの時間と確かな科
学と英知と思考と実践に裏付けられたものです。戦後の学校(小中高)
教育では、訓練は極力控えられ、知識や単なる情報の提供に終始していた
ようです。
 事が起こってからでは遅いと知識では理解できても所詮はよそ事。身体
は別の反応をしています。阪神大震災の後、神戸の街は前にもまして何よ
りも人と人が思いやりにあふれた都市に変貌したとか。また、9・11
降、ニューヨークはとても居心地の良い安全な都市になったとか。考えれ
ばそれまでに、いかに多くの犠牲を払ったことか。ゆめ忘れてはならない。

               kanoyu@po.synapse.ne.jp
               インターネット編集長:梶原 末廣
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もの思う秋

kanoyu2004-10-25

 「野元さんの生活はどうしているのですか?」と私も一思ったことがあったが口にしたことはなかった。「聞く必要がない」ということは、野元さんに会ってみればよく分かる。「気持ちの持ちようと、自分の実力で冒険や挑戦は
できるものだ。もちろん様々な運も必要だけどね。」と、野元さんはさらりと言ってのける。こんなところもわたしは好きだ。好きなように生きられないのが人の生である。おおよそどこかで妥協しながら生きている、妥協がないと辛くなるなるのである。その点で冒険家の野元さんはきっと妥協がないのである。凡人の生きざまではない。野元さんから伺った印象深いことば「ゼロが最高」。私のお気に入りの言葉。会うごとに思う「サービス精神」、そして何よりも「ユーモア精神」の固まりのような人。やはりほんとうに強い人なんです。
 この世に人として生まれたと言うことにはきっと意味がある。その生が尽きるまで人として生き通したい。つらいけれど生まれてきたのだから果てるまで尽きるまで全うしたい。人の記憶に残る人になりたいと思うこともあれば、明日は野末の下でもよいと思うこともある。もの思う秋である。